[(この別面消去)]


01【乳癌の自己検診】早期発見で乳房温存が可能・月 1 回は自己検診を
最近の考えのメモ概略”

乳がん治療の基本となる外科的手術は2つ。
【1】乳房全体を切除する方法と
【2】乳房を残す乳房温存術

元外科医の立場からは下記術後成績の理由にて全摘出がベターとも思う。
しかし世の中の情勢は、もし乳癌になった場合、乳房を残すことへの願望が強いことから、乳房温存術が主流になりつつある。「女性にとって大切な乳房を残すには、何よりも早期発見が重要」

「乳房温存術を行った場合、局所再発率は、15%前後であった。(比較的高い)
放射線治療(週 5 回、5 週間などのスケジュール)の併用で、5 %前後と局所再発率は低下した。
同じステージの腫瘍だった場合、乳房全体を切除した症例の局所再発が殆どないのと比し温存手術の局所再発率は5 %前後あり外科医は悩む。 あなたの主治医もこれで悩む。

乳房温存手術を望むなら、放射線治療のある施設へ転医も考える事。乳房全体切除は外科医の腕!!

乳癌症例で乳房を残す条件には、個人差もあるが、概ね次の条件が挙げられる。

(1)腫瘍の直径が3cm未満
(2)腫瘍が乳頭(乳首)から離れていて、切除部分が乳房の1/4の範囲内である。
(3)腫瘍と正常組織の境界がはっきりしている(限局型)  などの条件が必要となる。

疫学:発症は30歳から増加傾向

乳癌は、年間に成人女性10万人当たり30人前後の発症 2000年を過ぎこれより先は
増加傾向である。 胃癌を抜いて女性の癌のNo1疾患になると推定されている。
30歳以降、加齢とともに増加傾向、50歳前後がピーク。

雑談:腫瘍が大きくなって胸壁に癒着するなどで、根治手術不能症例は、放射線療法と抗癌剤併用の 姑息的治療になるが、治療成績はなかなか上がらない。だから早期発見は自分の手。

自己触診の方法:指の腹や手のひらで撫でる事

腫瘍径2センチ位になると、自分で触れることが多い。
大きくなっても痛みがない事が多い。
故に3センチ位になってから受診するケースが多い。
発見が遅れれば遅れるほど乳房を残せる可能性が低くなる。

30半ばを過ぎたら、月に1 回、生理終了後数日目に乳房自己検診を行い、早期発見を心掛けよう。

附記:自己検診は、乳房をつまむのではなく、指の腹や手のひらで撫でるようにし、
しこりの有無を調べるとよい。 戻ってHANAさんサイトのページに絵入りで解説があります。

腫瘤触知や異常分泌など症状を自覚した場合、念のため、近くの乳腺を扱っている病院や
各地域の癌検診センター、乳腺外科(単独の科があればベター)を受診すること。  文責・吉利
キーワード 【乳癌・自己検診・自己触診】一般的な事項

02【第9回乳癌検診学会・会長講演】21世紀に向けた乳癌検診
聖マリアンナ医科大学乳腺・内分泌外科 福田 護 先生の講演

はじめに:
1:目的
2:3:4:5:6:7:8:9:10:
キーワード 【乳癌検診学会・会長講演抜粋】


[(この別面消去)]